はじめに
AWS SAA(AWS Certified Solutions Architect – Associate)の勉強をしていると、最初にぶつかりやすい壁のひとつが「AWSのサービス名が多すぎて覚えられない」ことです。
でも、AWSのサービス名には名前そのものにヒントが隠れているものがかなりあります。
たとえば、
- Storage → 保存
- Notification → 通知
- Watch → 監視
- Trail → 操作を追跡
- Formation → 構築
- Transfer → 転送
このように、サービス名に含まれる英単語の意味を分解して考えると、サービスの役割を推測しやすくなります。
この記事では、AWS SAAでよく登場するサービスを効率よく覚える方法を整理してみました。
mint他にも、AWS SAAの勉強方法やサービスのまとめ記事も書いています




AWS SAAのサービス名を効率的に覚える方法
AWSのサービス名は、すべてを丸暗記する必要はありません。
「名前から役割を推測できるサービス」と「名前ごと覚えるサービス」に分けることで、覚える負担を減らせます。
Storage、Queue、Notification、Watch、Trailなど、意味が分かる英単語を含むサービスは、まず英単語の意味を覚えます。一方、LambdaやDynamoDB、Athenaなど、名前から役割を推測しにくいサービスは「サービス名+代表的な用途」をそのまま覚えます。
英単語で推測できるものは推測する。推測できないものは潔く暗記する。
この使い分けが、AWS SAAのサービス名を効率よく覚えるコツです。
具体的な覚え方については以下にまとめました。
サービス名の接頭辞・キーワードから推測する
- Amazon:AWSの一般的なマネージドサービス(S3 / EC2 / RDS / DynamoDB / CloudFront)
- AWS:インフラや管理、開発支援系(VPC, IAM, CloudFormation)
- Elastic:柔軟に伸縮・分散するもの(ELB, ElastiCache, Beanstalk)
- Cloud:クラウド上の管理・監視・開発環境など (CloudWatch / CloudTrail / CloudFormation)
AWS SAA頻出サービスを英単語から覚える
| サービス | 英単語 | 名前から連想するもの |
|---|---|---|
| S3 | Storage | データを保存する |
| EBS | Block | ブロックストレージ |
| EFS | File System | ファイルストレージ |
| EC2 | Compute | コンピューティング・仮想サーバー |
| RDS | Relational | リレーショナルDB |
| ElastiCache | Cache | キャッシュ |
| ELB | Load Balancing | 負荷分散 |
| SQS | Queue | メッセージをキューに入れる |
| SNS | Notification | 通知する |
| SES | メールを送信する | |
| CloudWatch | Watch | 監視する |
| CloudTrail | Trail | 操作の軌跡を追う |
| CloudFormation | Formation | AWS環境を構築する |
| CloudFront | Front | ユーザーの前面でコンテンツを配信 |
| VPC | Private | プライベートなネットワーク |
| Direct Connect | Connect | AWSと外部環境を接続 |
| API Gateway | Gateway | APIへの入口 |
| Route 53 | Route | ネットワークの経路・DNS |
| DataSync / Transfer Family | Transfer | データを転送する |
| IAM | Identity / Access | ID・アクセス権限を管理 |
| KMS | Key | 暗号鍵を管理 |
| Secrets Manager | Secrets | 秘密情報を管理 |
| GuardDuty | Guard | AWS環境を守る・脅威を検出 |
| Inspector | Inspector | 脆弱性を検査 |
| DMS | Migration | データベースを移行 |
名前から覚えにくいAWSサービスは役割とセットで暗記する
以下については、サービス名だけでは具体的な機能をイメージしにくいため
「サービス名 → 代表的な役割」をセットで覚えるほうが効率的です。
| サービス | 代表的な役割 | 覚え方 |
|---|---|---|
| Lambda | サーバーレスでコードを実行 | 「イベントが起きたらコードを実行」 |
| DynamoDB | NoSQLデータベース | 「高速・大規模なNoSQL」 |
| Aurora | AWSのリレーショナルDB | 「RDSの選択肢の一つ」 |
| Athena | S3のデータをSQLで分析 | 「S3 + SQL分析」 |
| Redshift | データウェアハウス | 「大量データの分析」 |
| Kinesis | ストリーミングデータ処理 | 「リアルタイムデータ」 |
| SageMaker | 機械学習 | 「MLモデルの構築・学習・デプロイ」 |
| Macie | S3の機密データ検出 | 「S3の中の機密情報を探す」 |
| Cognito | ユーザー認証・認可 | 「アプリのユーザー管理」 |
AWS SAAで混同しやすいサービスを比較する
AWS SAAでは、サービスの名前と役割を覚えるだけでは十分ではありません。
実際の試験では、似たような機能を持つサービスの中から、問題の要件に合ったサービスを選ぶ必要があります。
例えば、CloudWatchとCloudTrail、S3・EBS・EFS、SQSとSNSなどは、名前が似ていたり、どちらも「監視」「データ保存」「メッセージング」といった同じカテゴリーに入ったりするため、混同しやすいサービスです。
こうしたサービスは一つずつ暗記するよりも、「何が違うのか」を比較して覚えるほうが、実際のSAAの問題にも対応しやすくなります。
CloudWatch と CloudTrail
どちらも「Cloud」が付いているため混同しやすいサービスですが、名前の英単語に着目すると覚えやすくなります。
| サービス | 英単語 | 覚え方 |
|---|---|---|
| CloudWatch | Watch | リソースやアプリケーションの状態を監視する |
| CloudTrail | Trail | AWSで行われた操作を追跡する |
SQS と SNS
どちらもメッセージングサービスですが、役割は大きく異なります。
覚え方は、以下のように英単語の意味を押さえておくと迷いにくくなります。
| サービス | 英単語 | 覚え方 |
|---|---|---|
| SQS | Queue | メッセージを一旦ためて順番に処理する |
| SNS | Notification | 複数の宛先へ通知する |
KMSとSecrets Manager
どちらも管理サービスですが、管理する対象が異なります。
| サービス | 英単語 | 覚え方 |
|---|---|---|
| KMS(Key Management Service) | Key | 暗号鍵を管理するサービス |
| Secrets Manager | Secrets | パスワード・APIキーなどの秘密情報を管理するサービス |
S3・EBS・EFS
どれもデータを保存するサービスですが、保存方式が異なります。
まずは以下の違いを覚えるだけでも、試験問題の選択肢を絞りやすくなります。
| サービス | 英単語 | 覚え方 |
|---|---|---|
| S3 | Storage | オブジェクトストレージ |
| EBS | Block | ブロックストレージ |
| EFS | File System | ファイルストレージ |
まとめ
AWS SAAでは、たくさんのAWSサービスを覚える必要があります。ただ闇雲に暗記するのではなく、
名前から推測できるサービスは、英単語から覚える。
名前から推測できないサービスは、役割とセットで覚える。
このように覚え方を分けるだけでも、AWS SAAのサービス名を効率よく整理できます。
実際のSAAの試験では、例えば問題文に「APIへの入口」という要件が出てきた場合、Gatewayという単語からAPI Gatewayを連想できれば、選択肢を絞るヒントになります。
また、「操作履歴を記録したい」という要件ならTrail=操作の軌跡、「現在のリソースを監視したい」ならWatch=監視、と考えることでCloudTrailとCloudWatchを区別しやすくなります。



まずはサービス名から大まかな役割をイメージできるようにして、そこから各サービスの特徴や使い分けを覚えていくのがおすすめです。


